母子家庭やシングルマザーの住宅ローン。その組み方とポイントは。

こんばんは。

近年では未婚の母、あるいは離婚・別居などにより女性が単独で仕事や子育てもこなす母子家庭やシングルマザーが増えてきています。

そうした女性たちの中には、「家を買うことは無理だ」「そもそも住宅ローン審査にとおらない」と思っている方が多いのではないでしょうか。

住宅を購入したシングルマザーの方に購入動機を聞いてみたところ、

・子供に財産を残してあげるため

・子供に実家と呼べる家を作ってあげたい

・両親と同居して、老後の面倒をみたい

などの意見が多かったです。

厚生労働省の書面(平成27年4月)によると、母子家庭の持家の割合は29.8%、公営住宅の割合が18.1%、民間賃貸住宅の割合が32.6%となっています。

シングルマザーは住宅ローン審査にとおるのか。

シングルマザーということで、住宅ローン審査に不安を持つ方は多いかとは思います。

基本的にこの点は、ほぼ心配しなくて大丈夫です。

金融機関において審査される項目は、シングルマザーだからといって変わるものではありません。

借りる方本人の、年収・年齢・勤務先・勤続年数・雇用形態・個人信用情報などが主に審査されます。

シングルマザーの方でも上記の項目に特段の問題が無ければ、住宅ローンはとおります。

金融機関(特に地方銀行)によっては以前より少なくはなりましたが、シングルマザーという理由で、金利や保証料が割高になることもあるので、注意が必要です。

また、近年においては、女性専用の住宅ローンを取扱う金融機関も増えてきており、選択肢も増えてきています。

フラット35が借りやすい。

借りやすいと書きましたが、決して審査が「ゆるい」訳ではありません。

フラット35を取扱う「住宅金融支援機構」は国が半分出資して作られた金融機関のため、正社員であることを民間の金融機関ほど重要視してはいません。

契約社員や派遣社員の方でも住宅ローンが借りやすくなっています。

勤続年数の条件を満たせば、パートやアルバイトの方でも貸してくれる可能性があります。

また、親子リレーローンを利用すれば、親御さんの収入も合算することができます。

親御さんの収入は年金でも大丈夫です。

収入合算ができればより審査にとおりやすくなります。

同居することは融資条件となっていない(持ち分は一部だけですが持つ必要があります)ため、親御さんの負担はそれほど大きくはならないです。

欲しい物件があるのだが、年収があまり高くなく審査に不安を感じている方は、検討してみる価値はあるかと思われます。

「お父さん(お母さん)は支払いしなくてもいいから、名義だけ協力してよ」といった手続きが可能な住宅ローンですが、返済額が大きくなり、負担が増えてしまっては本末転倒になってしまうため、しっかりとした事前の計画が必要になります。

まとめ。

いかがでしたでしょうか。

母子家庭やシングルマザーの方にとって、住む場所の問題は切実だということをよく聞きます。

母子家庭ならば簡単に「実家を頼れば」という方もいますが、その事情は各家庭ごとに異なります。

「母子家庭やシングルマザーは家も買えないし、住宅ローンも組めない」という方もいます。

その言葉は正しくありません。

母子家庭の方でも住宅を購入した方はたくさんいらっしゃいます。

新築の建売住宅を購入した方もいらっしゃいます。

子供は日々成長していきます。

長く安心して暮らせる住環境を手に入れることは、決して難しいことではないです。