トンガの火山噴火に思うこと。

こんばんは。

昨日発生した、トンガ王国近海における海底火山噴火ですが、いまだ全容がはっきりとせず、トンガ王国の被害状況が心配されています。

日本においても昨晩から衝撃波?による津波のようなものが到来しており、各地で様々な影響が出ています。

今回の火山噴火の規模はとても大きく、「破局噴火」のカテゴリーになるようです。

トンガ周辺での火山噴火としては1000年に1度レベルであり、直近では20世紀最大規模の噴火といわれたフィリピンのピナトゥボ山の噴火が「破局噴火」とされています。

今後、懸念される影響は?

最も懸念されるのは気候への影響です。

ピナトゥボ山が噴火した際には噴煙が大量に成層圏に放出され、地球全体の平均気温が最大約0.5度下がるなど、世界の気候に多大な影響を及ぼしました。

日本においてもピナトゥボ山噴火の2年後にあたる199記録的記録的冷夏の影響から米が大凶作に陥りました。

この米不足は「平成の米騒動」と呼ばれ、海外(東南アジア)からタイ米を輸入したり米を販売する店には長蛇の列ができるなど、大騒ぎになりました。

今回のトンガでの噴火も噴火の規模がピナトゥボ山と同程度(もしくは上回る)可能性があるため、気候変動による穀物生産への影響を懸念がすでにされているようです。

これだけの大規模な噴火があったわけですから、気候に影響が無いということはあり得ないわけであり、多かれ少なかれなんらかの影響は出てきそうです。

トンガは南半球にあるため、北半球でおきたピナトゥボ山の噴火よりも日本に及ぼす影響は少ないかもしれませんが、近い場所にある農業大国オーストラリアや南米などでは大きな影響が出るのは必至となりそうです。

小麦や大豆などの主要穀物は生産量原産により入手が困難となり、仮に入手ができたとしても価格の高騰は避けられないでしょう。

気候への影響が長く続いてしまえば経済にも悪影響を与えることになり、一時的に不景気に向かうことになりかねません。

しばらくの間は、火山噴火の影響に対して注視していく必要がありそうです。