
最近、身近なところで様々な商品やサービスが値上がりしています。
具体的な例をあげれば、輸入肉、小麦、砂糖などの食料品や原油価格の上昇に伴いガソリンや軽油などが続々と値上がりしています。
これらの値上げには新型コロナウイルス感染症が大きく影響しています。
急激な経済の回復による需要の拡大
アメリカや中国では日本よりも先駆けて経済活動の再開に舵を切っており、経済が急回復しています。
経済の回復に伴い需要が拡大したため、原材料の価格が上昇しています。
そこに拍車を掛けるように、物流のコストが大幅に上昇しています。
特に食糧自給率が40%を下回る日本は、物流コストの値上がりの影響は大きいです。
さらに、最近の原油高が物流コストのさらなる上昇を招いています。
この値上げラッシュは今年度いっぱい(来年3月末)まで続くといわれてはいますが、正直なところ先行きは不透明な状況です。
今後は原油高の影響からガソリンだけではなく、化石燃料での発電割合が高い電気代の値上がりにもつながりそうです。
また、今後の経済回復に向けてですが、人材の確保も課題になっています。
アメリカでは海運で運ばれてきたコンテナが港に積み上げられた状態でしばらく置きっ放しになっており、政治問題化しています。
これはコンテナをトラックで運搬する運転者が不足していることから生じている問題です。
新型コロナの影響により、海外からの人流を止めってしまったことにより、深刻な労働力不足に陥っています。
コンテナが港から運び出されないため、新たなコンテナを積んで運び出したい船の多くが、港内で身動きがとれなくなってしまうといった悪影響になっています。
この労働力不足は、アメリカだけの問題にとどまらず海外からの人流を抑制していた先進各国に影響が及んでいます。
当然、日本においてもこの問題は存在します。
日本の経済は今や外国籍の労働力がなければ成り立たないので、労働力不足は人件費の高騰につながります。
この問題は海外からの人流をコロナ以前に戻らなければ解決できることではないため、長期化するおそれがありそうです。
東南アジアでは今でもロックダウンの影響が
アフターコロナへと舵を切っている先進国とは対照的に、東南アジアでのロックダウンが世界経済に影響を与えています。
最近のニュースでは、ファミリーマートのファミチキがタイのロックダウンの影響で品不足を起こしていると報じられていました。
東南アジアでは、タイだけではなくベトナムやインドネシアでもロックダウンがおこなわれており、今となってはピークを越えましたが、生産体制には大きな影響が残っています。
東南アジアにおいては多くの日本企業が進出し、現地で生産工場を作っています。
ファミチキのように大きなニュースとして報じられてはいませんが、住宅や自動車、アパレルメーカーなどにも影響は広がっています。
まとめ。
いかがでしたでしょうか。
アフターコロナの経済回復の影響と東南アジアでのロックダウンといった相反する事象が、日本経済の足かせとなっており、日本は不景気に沈んでいます。
しかしながら、日本よりコロナの感染者が多かったアメリカや中国は日本より先に積極的に経済活動を再開させたために、好景気に向かっています。
今後は、家計における負担の増大は必至となります。
このような時は、家計を見直す絶好の機会ともいえます。
無駄な出費がないかを確認し、今後も続くであろう値上げラッシュに対応できるようにしましょう。